ここは地獄ですか?

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映画 スプリット

土曜の16時から近くの映画館で観てきました「SPRIT」。おひとりさまだったので、土曜の混み合う時間でもカップルとカップルの間のポツリと残された一座席に収まることができました。しかもドセンで観やすい。


あまり詳しくないので特に洋画は監督名を言われても分からないことが多いのですが、かの有名な「オーメン」の監督ということで楽しみにしてました。どんでん返しがくるぞと。ストーリー見ただけでもテンション上がるぞと。


以下、ネタバレ感想











もはやカオスすぎてネタなのかガチなのかさっぱり分からなかったけど、個人的には面白かった。女子高生が精神分裂病の男に拉致される話ですが、男の主治医(老女)がスカイプ講義で「多重人格者は人格ごとにアレルギーが出たり、筋力が変わったり、肉体を変化させることができる…私は彼らこそ超能力の持ち主ではないかと思っている」と謎の発言を始めたり、ヤバそうな人格「ビースト」の存在が匂わされたり、だんだんカオスな方向に進んでいきます。

ビーストは存在するのか?一体どんな人格なのか?とドキドキしていた観客の中で、一体誰がマジで文字通りビーストが登場すると思ったのでしょうか。ビックリしたというかドン引いた。いきなり精神分裂病の男がMARVELみたいな超人化して線路上をダッシュしたり金網をよじ登ったりし始めるから完全に置いてかれた。

ラスト付近は完全にビーストVS幼少期に狩りを習ってたトラウマ持ち女子高生のアクションバトル映画化してた。陸上選手のようなフォームでダッシュするビーストがちょっと面白かった。笑っていいのか分からない場面がたくさん。でも普通に楽しめた。


以下、つらつら気になった点


ビーストの怖さを語る場面で「垂直な壁でも傷さえあればそこに指をかけて登ることができる」を全然関係ない場面でいきなり実行されて、ここは思わず吹き出した。やられた。

ビースト化する場面で、電車のホームに花束を置いて、その後無人列車内でいきなりビースト化したのが謎だった。伏線あった?電車と何か関係あるの?

街中でビースト化するならわざわざアジトに戻って監禁してる女子高生を襲うんじゃなく、街中の人間を襲えばいいのにと思った。無価値な人間を粛清するとかいう理想を掲げてんなら特に。しかし結局は小心者で外で傍若無人に振る舞えないとこがこの男っぽくて面白いと思った。

オチの「監禁されていた場所は動物園の地下でした」、は「おおおおお」と感動した。このオチは素晴らしい。ドキッとした。

特に前半の監禁シーンはホラーぽくてドキドキする場面も多かったのですが、一番怖かったのは男の幼少期のトラウマシーンで、虐待する母がベッドの下に隠れる男に「出てこい!!!」と怒鳴るシーンだった。一番怖かった。


続編が出るのか、ラスト伏線が張られてて素直に楽しみだと思いました。

あふれでるB級感が楽しいサイコホラー、気になる人は見て欲しいです。続編は2019年らしいです。ながっ。