ここは地獄ですか?

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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。


年末年始は実家に帰っていました。地元の友達と飲む予定もなかったので、ひたすらゆっくり家で親としゃべったり、本を読んだり、テレビを観たりしてました。


地元も色々と変化がありまして。田んぼだらけだった家の周りもほとんど埋め立てられて、新築の家が建ち、若い夫婦と小さい子供が遊んでいました。店の入れ替わりも激しくて、高校時代行きまくった本屋はレンタルDVD店(しかもアダルト系)に変わり、見知らぬレストランが立ち、そこらじゅうコンビニだらけになってました。

あー、なんだか知らない土地になっていくなぁとしみじみ感じてました。


親も高校の時からほとんど変わってないように見えるけど、歳を取ったんだなぁ。私も立派なアラサーだし、友達は結婚して家庭を持ったり子供がいる子もいるし、関東で過ごしてると気付かないけど、こうしてたまーに地元に戻ると時の流れを痛感する。




休み中に本を何冊か読んだんですが、その中でも今更ながら「嫌われる勇気」にいたく感動しました笑。特に響いたのが、「平凡になることを恐れるな」という一文でした。

最近ちょっと、自分が平凡になっていく焦りがありました。元々そんなに平均から逸脱していた訳ではないのですが、昔から本が好きで、ついでに小説やら漫画を描くのも好きで、文章を褒められることも多くて、内心自信を持っていました。一般受けしない作品を好んでいて、他の人と違う感受性を持っている、みたいな自尊心がありました。今思うととんだ厨二感あふれる人間ですが笑。

でも社会に出て仕事やらプライベートやらで忙しくて、だんだんとそんな物に対する意欲を失って、今は友達と仕事や恋愛の話をして、人のLINEに一喜一憂する、平凡な会社員になりました。それがすごく嫌で、私はこんな人間じゃなかったのに、もっと趣味に没頭して自分の世界を持っている人間だったのに、という焦りが最近あったのです。

そんな状況でこの本を読んで、「あー、このまま独りの世界から抜け出して、他人と関係を深めて、平凡な人間になってもいいんだなぁ」と思えました。

きっと元々平凡な人間だったのです。変に過去に固執することなく、幸せだなあ、楽しいなあ、と思えることが多い方に進んでいければ良いかな、と思います。


…そんな感じの年末年始を過ごしました。