ここは地獄ですか?

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小野不由美「残穢」読みました。

 

先日、小野不由美さんの「残穢」を読みました。映画館で予告広告を見て面白そうだなーと思い原作を購入、一気に読みました。

感想は怖い!面白い!

主人公の作家(語り手)がある女性から「入居したマンションで奇妙な音がする」という手紙を受け取り、興味を持ち、その原因を探っていくという、まぁよくあるかな~というお話。でもさすが。有名な作家さんだけあります。色々な事件に関わる人が現れ、様々な因縁が浮かび上がり、だんだんと根本に近づいていくのが非常に面白く、引き込まれました。(語彙力がないのでまともな感想は書けません。)

 

それにしてもこの小説を読んで、今自分が住んでいる家に不信感を持った人は多いんじゃないでしょうか。私も「え、うちのマンション大丈夫かな…」と一瞬不安になりました。前にどんな人が住んでいたかなんて、ましてやマンションが建つ何十年も前、戦時中や江戸時代ににこの土地に何があったかなんて分かりませんもんね。もしかしたら凄惨な殺人事件が起きた屋敷が建っていたかもしれない、神社があったかもしれない、飢餓で亡くなった人の死骸が積み上げられていたかもしれない。そう考えるとちょっと怖いですね…。知らない方がいいかもしれません。

 

私は高校卒業と共に一人暮らしを始め、もう〇年になるのですが(笑)、幸いな事に怪奇現象に出くわしたことはありません。ただ昼寝をするとかなりの高確率で金縛りに遭い、部屋の中を子供が走り回る、女が胸乗っている、という恐怖夢を見るので昼寝はめったにしません。あれなんなんでしょう。こういう人って多いんでしょうか?

この本を読んで「引っ越し怖いよ~」となる人がいるか分かりませんが、実際に一番問題になるのは生きている人間です。隣人の騒音問題です。学生時代、都心のマンションに住んでたのですが、隣の人がよく大声で歌ってまして…。夜に「あなたのキスを数えましょう」を熱唱された時は壁ドンしそうになりました。(でもすっごい上手かった。)あと夜中にマンションの通路でカップルが修羅場の大喧嘩をしており、明らかに終電のない夜中2時過ぎに男が「もうてめえ出て行けよ!」と彼女を家から追い出し、彼女が泣きながらエレベーターで降りて行ったときは本気で心配になりました。

読んで下さった方の中でもっと面白い体験をした人も多いかと思います。

 

とまぁ、「残穢」。映画化しても面白くなるんじゃないかと思いますので、ぜひとも観に行きたいと思っております。楽しみです。